新たな出会を求めて。 ~宮城県白石川~

~ 出会い 〜

確か、今から十数年前だったように記憶している。


自分は技術系のサラリーマンである。
この歳になると、仕事でもそれなりのポジションになり、一応部下なんかもできたりする。


そんな時、転勤先で出会った元部下が、現在の釣友、斎藤君である。

意気投合したこともあり、早速斎藤君を釣りに誘いそれから二人での釣行が始まったのである。
斎藤君は自分より若い事もあり、仕事もそして釣りもあっという間に吸収していつの間にか
釣りの腕前も自分よりも上達していた。


そんな斎藤君と毎年渓流シーズンを楽しんでいた。
そんな時である。
あの大震災がやってきたのは…

震災後、福島県下は釣りどころではなく、海も山も、そして大好きな渓流も放射能汚染という現実を
突き付けられ渓流釣りもできなくなった。


そんなあたりどころも見つからない状況の時、たまたまスマホで暇つぶしにFacebookを始めたところ
新たな出会いがやってきた。


そう、全国の釣りが大好きな皆様との出会いです。
そして、レベルフィッシング!!
大石さん、菊地さん、その取り巻きの皆々様。


この皆様との出会いのお陰で、何か自分の心の奥にあったモヤモヤみたいなものが少しずつとれてきて
無性に渓流へ釣りに出掛けたくなった。


そして震災後、少し疎遠になっていた斎藤君とも久しぶりに連絡をとり、白石川へ行く約束をしたのである。


~ 白石川 〜

 


明日、2時30分ね。いつもの駐車場で。


前日に電話で釣行の約束をし、いざ、白石川へ。


国道4号線を北上し、小坂峠を登り宮城県白石市へ到着。
まだ夜明けまで少し時間があるので車で雑談。



釣れるかな〜。

一匹でいいから山女魚の顔見て帰ろうぜ!


そんな会話をしているうちに空が明るくなってきた。

自分は渓流釣りの中で、一番この時間が好きだ。


空が明るくなりだすと、一斉に今まで沈黙していた小鳥や獣(鹿や猿)達が鳴きだすのである。


自分達に頑張ってこい!と言ってるかのように。
そしてそれと同時にウエーダーに着替え、タックルを準備し、軽く準備運動をして川へ立った。

 


ラインの先に結んだのは、トラウトジャパン、バルサミノー忠類(58㎜ 5g)。


今、マイブーム、大のお気に入りのミノーである。
斎藤君も届いたばかりの、あわびをチョイス!

 

川へ立つと目の前にいきなり大場所出現。

 

お先にどうぞ、と斎藤君へ声をかけた。


斎藤君は釣っちゃいますよ、と笑いながらあわびをポイントへダウンキャスト。
2〜3投目めに水面がパシャパシャと、山女魚さんがヒット!

満面の笑みで写真に収め優しくリリース。

 



そして次は自分の番。


そう、一匹釣れたら交代して釣るというスタイルが長年斎藤君と釣行していつの間にか自然にできた
ルールなのだ。
そして交互に釣りをして川をのぼっていくのである。


先ほどのポイントの少し上流の瀬で自分のミノーにも山女魚さんがヒット!
写真に収める。
至福の時、これで満足なのである。


そのまま上流へ釣り進むと目の前に大きな堰堤が。


斎藤君が堰堤下の渕で又々山女魚さんヒット!

自分もキャストしたがチェイスなし。


ふと、腕時計に目をやると、入渓して2時間程がすぎていた。
好きな事をしてるとあっという間の2時間。


そろそろ退却しよう、斎藤君に声を掛け退渓することに。


そう、2人ともこれからお仕事という現実がまっていたのだ。


朝練なのです。。。


帰り支度をしながら次回の釣行の約束をして渓を後にした。

 

 


また、一匹の山女魚さんに出会うために……。

 

TROUT JAPAN モニター H.OOUCHI