【其之十二】山形県 土内川 夏山女魚、半里三尾

山形県 土内川 夏山女魚、半里三尾 其之十二

                           写真と文 大石 喜久徳

 

 

 

 

【平成25年 8月15日

 

 

今年の渓流は終わりかな...。

 

8月初旬そう感じた...。

 

日本全国、記録的な集中豪雨で、皮肉かな、それが直接本業に繋がる。

 

誠に因果な仕事である。

 

この夏もそうだ。山形県白鷹町の水害から先日の岩手県雫石町の水害。

 

一昨年、震災の年の夏も福島県柳津町の水害で一週間ほど現地で復旧作業に従事した。

 

津波被害の復興しながら、同時に他の現場の時間と作業者のやりくりをする...。

 

必ず無理が生じるが、どこかで調整しなければならない。

 

自ずと、自分の時間を削るしかない。それすなわち、釣りに当てる時間が無くなること...。

 

仕方あるまい...。

 

それが、あの日から自分が選んだ道なんだから。

 

漁師を諦めた従業員達の顔が浮かぶ。彼らもまた、新しい道を選んだのだから最後まで面倒見なきゃならないし...。

 

中途半端じゃ、駄目なんだよ!

 

今日は8月15日。終戦記念日。そして、311三回忌法要の日...。

 

 

 

 

 

 

当然のようにヤマメが出迎えてくれた。でも、イワナは結局ヒットしなかった...

草木の多くも、あの増水に耐え抜いたんだな...

 

 

 

 

 

【前置きが長くてごめんなさい...

 

 

 

8月12日まで、岩手県雫石町の水害現場での復旧作業。

 

前日から、うちもお盆休みとなっていた。

 

しかし、従業員のほとんどが、休日返上で雫石の現場の応援に来てくれた。

 

本当にありがたかった...。

 

うちの従業員のほとんどが、元漁師。一昨年の3月11日までは...。

 

今では、大工仕事も土木仕事も、解体作業もする。

 

年代は平均30代。

 

活きの良い年代...。

 

また、血の気も多く、それが目下の悩みの種だ...。

ほとんどが、家を流され、船を流され、そして家族を失った連中。

 

始めはアルバイトで雇っていたが、次第に「これをこれからの生活の糧にしたい...」という相談を受けたから。無論、別に断る理由も無いし、うちとしても助かる。とにかく、作業員が不足していたから...。

 

雫石の現場、当初は釣り仲間の家だけのつもりが、隣家からも復興作業を頼まれてしまった。

 

事務所からは、安請け合いのお人好し...。

 

もちろん、遠隔地の作業は近隣に比べ経費が掛かり過ぎるから。

 

儲けが少ない...。

 

仕方あるまい。困った時はお互い様だからね...。

 

この調子だと、来年も給料貰えないな...。

 

でも、それだけは困るな...。

 

 

またまた、始めから脱線かよ...。

 

釣りに関係ないことばっかだし...。

 

すみません。

 

これも、昔からの悪い癖。

 

いろんな連載も好き放題だったからね...。

 

で、なにが言いたいかというと、従業員君達のお掛げで8月14日の釣りに間に合ったってことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おっさん達の集い】

 

 

 

前日、山形県白鷹町に仕事の都合で訪れた際、寒河江市に住んでいた釣友のお墓参りに行ってきた。

 

故人とは、20代半ばからの付き合い。

 

同じ、あゆ釣りを楽しむ仲間で、寒河江川で知り合った。

 

自分が、現役最後の年に山形市内で交通事故で亡くなった...。

 

享年27歳。

 

自分よりも4歳年下だった...。

 

彼も存命なら、ガソリンや水を積んで311に駆けつけてくれただろうな..。

 

またまた脱線、ごめんなさい。

 

白鷹町の仕事を終え、午後から新庄市に向かった。

 

今回の集いに参加してくれた福島県二本松市の大内部長と温泉と夕食。

 

温泉は、いつもの若あゆ温泉。

 

食事も、いつものファミレスだ...。

 

なんか、芸が無いが仕方ない。

 

むさいおっさん達の男子会なんだからね...。

 

翌日の待ち合わせ時刻は午前4時。

 

尾花沢北インター直ぐの道の駅。いつものように前日から現地入りで道の駅で車中泊。

 

午前4時前、吉田くんのモーニングコールで目覚めた。

 

今回の主役の宮野さんご夫妻は、既に起床している様子だ...。

 

吉田くん以外とは、全員初対面であったが、何故か不思議と昔から知り合いだったみたいな感じ...。

 

同じ趣味を楽しむ者同士、これが当たり前なのかも知れない。

 

どっかの誰かと違ってね(爆)!

 

 

 

 

 

 

 

【ノルマ達成か...】

 

 

 

宮野さんと吉田くん達は、小国川へ向かった。

 

自分と大内部長は、隣接する土内川に入渓することにした。

 

土内川は、若い頃から好きで通った渓流。

 

現役の頃、幾つかの雑誌の取材もした。大体にして裏切らない渓流のひとつだった。

 

今年の春先から気になって、ことあるごとに知人に状況を尋ねていた。

 

だが、7月の大雨で半分諦めていたのも事実...。

 

まぁ、釣果は端から諦めていたけど...。

 

朝もやの中、身支度を整えていると真夏の厄介者が無数に飛来した。

 

だが、川に向かうと厄介者達はどこかに消えた。

 

多分、大内部長の虫除けスプレーのお蔭だけどね...。

 

川の流れはだいぶ変わっていた。もちろん、十数年振りの入渓だから記憶そのものもあてにならない。

 

一発目は、瀬の開き。ちょっとした深場だった。

 

サイズは、ちっちゃくもなければデカくもない。ただ、パンパンに太った奴だ。

 

二発目は、倒木のキワ。さっきの奴よりちょっと小さい。

 

不発覚悟だから、贅沢は言わない...。

 

三発目は、想定外のニジマス。

 

四発目は、さらにサイズダウンだもんな...。

 

前夜、知人から大よその話聞いていたからね...。

 

仕方あるまい。

 

これが、現実ってもんだよね。

 

大内部長、釣りの最中に川に浮かんでた空き缶、自分のゴミのように何気に拾っていました。

 

中々出来る事じゃないです...。

 

 

さらに、小国川の状況は...。

 

朝から爆釣だったみたいでした。

 

でも、自分が小国川でやってたら、あゆが気になってルアーどこじゃないから調度良かったんだろうと思う。

 

絶対にそう思う...。

 

遠路遥々お越し頂いた宮野さんご夫妻とイタチさん。

 

安吉の皆々様。

 

ありがとうございました。

 

また、今度宜しくお願い致します。

 

大内さん、また近々! 

 

取り敢えず、目標としていた年内中の12回終わりました。

 

ありがとうございました。

 

 

タックル

 

ロッド:オリジナル 5ft

 

リール:カーディナル33

 

ライン:4Lb

 

ルアー:TROUT JAPAN

    プロトスプーン

 

    ミノー

    タックルハウス

       バフェット SD55/S55

 

フック:フィールド 2~3

       シーズンSP-3~4

    SEASON-2~3

    ツインミノー-3