【其之十伍】岩手県 安比川 ありがとう 2013 渓流

岩手県 安比川 ありがとう 2013 渓流 其之十伍

                         写真と文 大石 喜久徳

東北北部の渓流は、夏の豪雨と台風によってかなりのダメージを受けた。しかし、渓は確かに生きていた...

 

 

 

【2013 渓流ラストです

 

いよいよ東北の渓流も禁漁期を迎えた。

 

来春、3月まで永い眠りにはいる。

 

未曾有の大震災を経験し、そして、死に損った...。

 

宮城北部地震の時もそうだった。

 

一緒に釣りに行く約束していた釣友が犠牲になった...。

 

東日本大震災の前年、様々な柵から解き放たれ、新生レベルフィッシングの立ち上げを模索していた。

 

多くの仲間達もそれを願っていた。

 

しかしながら、その中には裏切りもあった...。

 

ホームページの作成依頼をしてから半年ほども工事中...。

 

冗談じゃねえぞ!

 

まぁ、やる気の無い人に頼んだのが自分なんだから、自業自得ってことで...。

 

しかし、かなり高い授業料を払いました...。

 

未だに領収証貰ってないんですけどね...。

 

金返せって叫びたい...。

 

でも、今更そんなことはどうでもいい。

 

またまた脱線でごめんなさい。

 

とにかく、2013年 渓流ラストは明るく閉められたので万々歳!

 

 

 

尚、今回は敬称略にて失礼します。

 

 

 

 

 

終盤のヤマメをカメラに納める。誰にとっても記憶に残る一日であったに違いない 

 

対岸で必死の取り込み...。増水後のピンポイントから引きずり出した

 

 

 

【初対面の集い】

 

 

2013年9月21日

 

自分にとって、ラストの渓流は岩手県北部の安比川となった。

 

前日、秋田県の禁漁釣行は米代川水系を復習するように釣り歩いた。

 

今年の解禁から仕事に託け散々釣りをした渓流。

 

昔から好きだった...。

 

まさか、今年こんなに釣りが出来るとは思わなかったし、想像すら出来なかった。震災後、三年は釣りが出来ないと覚悟していたから...。

 

でも、八戸の釣友のお蔭で今年も仕事を貰い、挙句、釣り接待までしてもらった。

 

自分が引退後も何かと気に掛けてくれて、毎年八戸近辺のリフォームを世話してくれた。さらに、大きな顔で出張が出来るよう段取りを付けてくれた。

 

来年も八戸近辺の仕事待ってるよ!。

 

ささやかな催促ですんません...。

 

さて、今回は勢いに任せて梶原やら菊地やらを安比川まで呼び出した。

 

呼び出された当人達は迷惑千番だったに違いない...。

 

梶原とは20年以上の付き合い。旧レベルフィッシングの残党。当初はフライとルアーの両刀使いだったが、自分が現役を引退する際にGijieの後継者として指名した。

 

Gijieで連載を書いてたから、知ってる人は知ってるだろう...。

 

知らない人はごめんなさい。

 

 

菊地は、栃木県矢板市から呼び出した。

 

彼とは6年程の付き合いか...。

 

完全に釣りを辞めようとして、ウエダのロッドをオークションに出品して、運悪く彼が落札してからの付き合いとなった。

 

詳細は、いずれ酒の席にて...。

 

当時、疎遠になっていたウエダの西村さんに笑われたことだけ記しておこう...。

 

 

地元からは、お馴染みの鹿角市在住の阿部。

 

彼のお蔭で、米代川上流詣でを再び蘇えさせてもらったといっても過言ではない。さらに、彼の渓流愛は半端ではない。さすがの自分も脱帽である...。

 

また、地元からもう一名。二戸市在住の加藤である。

 

彼とは初対面ではあるが、会った瞬間から初対面という感じがしなかった。いつも小まめに連絡をくれていたので、古くからの知り合いみたいであった。

 

 

それぞれ初対面の総勢5名の安比川ミーティング。

 

如何なるドラマが生まれたやら...。

 

 

 

 

 

安比川のヤマメ。婚姻色も出始めて、今シーズンも終わりだと感じさせられた...。来年も元気だったらまた会おう!

 

 

【安比川のヤマメ元気でした!

 

 

当日の朝5時、安代インターで待ち合わせ。

 

どうやら、前夜から車中泊は自分だけだった。

 

日中、散々秋田県の渓流を歩き回ったおかげで足腰はガタガタだった。

 

日が暮れてから、近くの温泉施設に最終まで居座り、この辺り唯一のコンビニで晩飯を調達して待ち合わせ場所に向かったが、それらしき車は一台も無かった。

 

仕方が無い。いつものように毛布に包まり寝袋に入る。

 

朝3時。いつものように目覚めた。

 

昨日は油断して二度寝したので、今日はこのまま素直に起床した。

 

待ち合わせ時間になると見覚えのある面々が集まってきた。

 

いよいよ、安比川ミーティングの始まりである。

 

 

 

川を覗くと昨日よりも水は引いているが、平水時に比べればまだ高い。

 

でも、水色はかなり回復した様子。これなら何とかなるだろう。

 

各々身支度を整え、一目散にポイントへ入る。

 

ファーストヒットは誰だっけ...。

 

まぁ、各自適当にヒットしている様子。

 

ほとんどちびっ子だけど...。

 

そんな中、沈黙を破ったのは阿部だった。

 

対岸でロッドを撓らせていた。

 

犬の散歩をしていたおじさんも応援しているように見えた...。

 

ネットに収まっていたのは、婚姻色が出始めた安比川のヤマメだ。

 

人の釣果でも素直に喜べること。

 

これ、本当に大切。

 

人の釣果を妬んだり、人の釣った魚を持ってパチリなんて...。

 

やる人いないよね。多分だけど...。

 

阿部の釣ったヤマメの撮影をしていると、上流に向かっていた菊地が少しハニカミながら戻ってきた。

 

ちょっと小さいけど...。

 

十分だよ!。

 

菊地初の安比川のヤマメは、阿部のヒットさせた奴より一回りほど小さいけど、それでも十分絵になった。

 

めでたし、めでたし!

 

 

 

 

 

駆け足で戻ってきた阿部のランディングネットに入っていた40cmのイワナ

 

 

 

【ラストのサプライズ】

 

 

前回の猿ヶ石川で、今年の渓流も終わりかな...。

 

そう覚悟していたので、今回の釣行は全くのサプライズだ。

 

また、呼び出しに素直に応じた梶原や菊地の参加もサプライズだった。

 

シーズン最盛期は釣果が気になるのだが、解禁や禁漁というのは釣果は二の次でその年の思い出や来期の期待に胸がはずむ、一種のお祭りみたいなものだ。

 

幾つになっても男なんて好きなことに没頭すると子供に戻る。

 

それで良いんじゃないのかな...。

 

一生懸命仕事をして、みんなそれぞれ頑張っているんだから。

 

 

次に向かったのはこの上流域。

 

ここでも小一時間ロッドを振ったが、ヒットするのはちびっ子ヤマメとイワナのみ。周りの景色は増水による川の氾濫の傷跡...。

 

大木が川に横たわり、護岸が削られ川の流れそのものが大きく変わっていた。

 

だが、新子のヤマメは無数に見える。

 

来期以降が楽しみだ。

 

 

さらに上流へ移動した。しかしながら、車5台の大移動。ポイントは無数にあるが、如何せん駐車スペースを確保するとなるとポイントが限られる。

 

国道脇の河川敷に車を止め、ぞろぞろと川原へ向かう。

 

知らない人が見たら何だろうと不思議に思う光景だろうな...。

 

このポイントも、やっぱりちびっ子ばかり...。

 

グッドサイズが頻繁に追ってくるが、追いは一度だけ。

 

ルアーに反応は示すが、見切っているのか二度三度の追いは無い。

 

これで終わりかな...。

 

時計を見ると待ち合わせの時間になっていた。

 

駐車場に戻ると、阿部の姿が無い。

 

釣りに夢中になっているのか、それとも熊と格闘しているのか...。

 

10分ほど待っていると上流から国道を小走りで戻ってきた。

 

ランディングネットが重そうだ...。

 

ネットに納まっていたのは、優に尺を越えるイワナだった。

 

ヤマメなら確実に昇天してしまう距離だが、イワナの生命力はその比ではない。

 

水に戻すと息吹を吹き返し、こちらを睨み返す...。

 

重要任務を成し遂げた阿部の表情とは対照的に...。

 

何はともあれ、2013年の渓流もこれで幕を閉じたわけだ。

 

とはいっても、これを書いているのは禁漁の前日。今日明日の二日残っている。

 

本当のラストに向かって、それぞれ渓流に立っているんだろうな...。

 

 

みんな、本当にご苦労様でした。

 

来シーズンも宜しくお願い致します。

 

ありがとう、2013年渓流!

 

 

 

 

 

今回の安比川ミーティングメンバー。左から加藤。センター阿部。疲れ果てた小生。後方のひげが梶原。カメラマンは菊地。菊地は、写真右下で川を走ってます...。頑張れ!ぱぱちゃん!

 

 

 

タックル

 

ロッド:オリジナル 5ft      ルアー:TROUT JAPAN

                           スプーン   

リール:カーディナル33         姫神   3,6g

 

ライン:6Lb               ミノー

                      タックルハウス

                                                             バフェット  SD55/S50

フック:シーズンSP-3~4

    SEASON-2~3