渇水から増水に悩まされる春

LEVEL FISHING

Field Staff 古谷 英一


渇水から増水に悩まされる春

九州のトラウトシーズンも、解禁して早くも二ヶ月が過ぎようとしている。
解禁当初は、何処も渇水で厳しい状況。伏流水のエリアもあるほど、夏以上の水の少なさ。
しかしそれが4月に入ると、連日の雨。梅雨を思わせる様な天候で、河川は一気に増水。それと共に濁りが入る。
程良いコンディションが少ない今年の春の渓流は、なかなか辛い釣りを強いられる事に。

例年であれば、解禁当初は宮崎、4月からは熊本の本流へ。これが何時ものパターン。
しかし、諸事情により春の宮崎は行けず、解禁から熊本へ。早い時期から本流を探るも、これといった釣果はなく、ボーズが続く。本流ばかりを狙えば、こんなものだ。
だが、4月の雨は河川の水位を増やしたまま。水位が落ちてくると、また降るを繰り返す。基本、遠征釣行の私にとって、ベストの水位を攻める事など出来る訳がない。
そんな今回も、水位状況と睨めっこ。ウェブカメラも駆使するが、なかなかタイミングが合わない。もちろん目当ては本流だが、濁りにあえなく断念。濁りの少ない支流の上流へ向かう。雨で水量は十分だから、せめてヤマメの顔を見て帰ろうと。

ここ数年、入る事のなかった支流。なにせ、滝や堰堤などで、高巻きが非常に多いので近付かなかったという方が正しいか。日曜日で、久々の天気にアングラーも多く、入る場所が少ないという理由もあったが•••。この選択が、後のドラマへと繋がる。
小型が適度に遊んでくれる。活発にミノーに対して追いを見せる。あきない程度に出てはくれるが、サイズはなかなか伸びはしない。おまけに、場所によっては淵にヤマメが溜まっており、それ以外では無反応のエリアも。エサが少ないのか、まだまだサビが残るヤマメも多い。
高巻き数回ともなると、足腰には堪える。しかし、川と林道の行ったり来たりを繰り返さなければ、上流への移動ができない。今日はこの支流で楽しむと決めたからには、繰り返すしかない。
高巻き前には必ず淵がある。その何処かの淵に、必ずいいサイズが居ると信じて登り下り•••。日が傾きだした頃に、弾丸が飛び出してくる。そして、強烈なバイトに、強烈な突っ込み。ミノーブラックがしっかりとヤマメの口を捉え、激しい左右の走りにも耐え、激しいローリングにも柔軟に対応。これはスイミングフックの強みだ。
無事にネットインしたのは、30.9cmのヤマメ!支流の奥深い場所のため、スリムな体型だが、美しい尺ヤマメとの出逢いに一気に疲れが吹き飛ぶ。やはり渓流は苦労してナンボ、苦労なくしていい出逢いなし!
これからハイシーズンを迎えるが、今年はどんな出逢いが待っているのか?増水と濁りに悩まされないシーズンになってくれる事を切に願う。


使用フック
トラウトジャパン ミノーブラック♯1