春から渇水の本流ヤマメ

LEVEL FISHING

Field Staff 古谷 英一


春から渇水の本流ヤマメ

九州の春は、あっと言う間に過ぎていく。
桜が咲き、散ってしまえば、もう夏目前。気温は一気に上がり、夏の様な暑さがやってくる。季節の移り変わりが早いという訳ではないが、春と秋の季節が短い、そんなイメージ。
一気に過ぎ去った春の陽気から、連日の夏日。多少の雨では水位の安定には繋がらず、どんどんと水位は下がっていく一方。夏なみの渇水•••いや、夏以上の渇水か?本流は流れのある場所とない場所がはっきりとしている。
強い日差しと水の少なさ、さらには釣り人の多さから、ヤマメ達のプレッシャーは計り知れない。でも、そんな環境でもヤマメ達は活動をしている。エサを食い、隙あらば環境のいい場所へ移動しようと。

私のホームである球磨川水系。九州でも有数の本流ヤマメフィールド。かなり下流からヤマメは生息し、そのサイズもずば抜けている。
そんな水系へ今回も車を走らせる。
人の多さは目に見えているので、朝マズメから一通り叩かれ、移動した後を探る。現地到着はゆっくりめの10時過ぎ。川を見ながら移動する釣り人達、口を揃えて水が少なくてダメだ•••と。
確かに、ここ数年では最も渇水かもしれない。一週間前に、まとまった雨が降りかなり増水したにも関わらず、その前よりも水位は下がっている。だが、逆を考えると、増水で魚は動き、その後の移動が一切できない状況になってる。魚が溜まっている場所が必ずあるって事。

稚アユも大きくなりつつある。流れのある場所へ入り、ボトムでキラキラしている。本流ヤマメにとっては、恰好のベイト。その豊富さが、さらなるヤマメのコンディションへ繋がる。
そしてロッドへ衝撃が走る!渇水とは言え、それなりの流れの中に居着いているため、そのパワーは堪らない!流れの中を縦横無尽に走り回り、時折見せるローリング。水中でギランッギランッする姿が、またアドレナリンを追加する。
そして、ネットイン。ネットに収まってもなお暴れるヤマメ。そして、その姿にしばし見とれる。今年も素晴らしいコンディションの本流ヤマメが泳ぐ河川は健在。これからの楽しみが大きくなっていく。

そんな本流ヤマメを2本!
私としては上出来である。
ファーストヒットは34cm、そして38cmの凄まじい太さのヤマメ。大満足の本流ゲームだった。
もちろん、昼からは新緑の上流へ。もちろん渇水だが、こちらでは小型ながら綺麗なヤマメ達が遊んでくれた。本流ヤマメにはない、様々な個性のある子が姿を見せてくれる。
小さいながらも力強く生きる姿、そして特徴的な姿に見とれるばかりだ。
久し振りのトラウトゲームは、満足の1日へ。仕事で溜まった色々な物を洗い流してくれ、さらなる活力を生み出してくれた。

ルアー•••忍50S(本流)、ハンドメイドミノー(渓流)
フック•••全てミノーブラック♯1